ノンフィクション

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国内最難関 目標は医者なのか…? 『東大医学部』

 中学時代のクラスメイトT君は、校区内にあった進学塾の息子で、そのせいか勉強ができた。 テストの成績は、常に学年トップ。公立中学の授業には興味がないらしく、くり抜いた教科書に別の本をハメ込み、独自の勉... 【続きを読む】
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密教の天才 “物語”加えた伝記 『空海の風景』(上・下)

 司馬遼太郎による空海の伝記。 ノンフィクションとエッセイと小説が合わさったような本。 1000年以上も前の人物なので、足跡や業績については史実と捏造と錯誤が混在してる模様。 そこで著者は、遠方を望む... 【続きを読む】
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政治的な思惑 学校教育の裏側に 『掃除で心は磨けるのか』

 現在の公教育がはらむ危うさを指摘した本。 著者は全国紙の記者。取材や実体験を通し、教育行政が何を目指そうとしてるのかを探る。 個人的に興味深かったのは、甲南大の田野教授による「ファシズムの体験学習」... 【続きを読む】
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右派/左派とは別次元にある“自由” 『リバタリアニズム』

 アメリカなどで拡大してる自由至上主義、その歴史や現状などをまとめたノンフィクション。 信奉者は「リバタリアン」と呼ばれ、市場の自由化とか、公権力の縮小、個人尊重などを進展させようと活動してる。 個人... 【続きを読む】
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本と文化を担う 山奥の行商人たち 『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』

 イタリア在住の日本人ジャーナリストによるノンフィクション。 トスカーナ州の山奥にある「モンテレッジオ」は、本の行商人たちの村だった。…という話を、ベネツィアの古書店で小耳にはさんだ著者。 実際にモン... 【続きを読む】
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弔いたがる人々 “慈悲”の実際 『ペットと葬式』

 近年メジャー化しつつある“ペット葬”などについて取材した本。 著者は新聞記者や雑誌編集者を経て、実家の寺(浄土宗)を継ぐため仏門に入ったという人物。 現代ではペットの地位が“家族の一員”に昇格し、人... 【続きを読む】
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悲哀も卑しさも 読ませるルポルタージュ 『一発屋芸人列伝』

 お笑いコンビ「髭男爵」のツッコミ役・山田ルイ53世が、世間に“一発屋”として認知されてる芸人たちを取材したルポルタージュ。 著者自身が一発屋だけに、毀誉褒貶を味わい尽くした者同士だからこそ訊けること... 【続きを読む】
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団地の小学校覆う 全体主義の影 『滝山コミューン 一九七四』

 政治思想史の研究者が、子供時代のつらい記憶と向き合った、異色のノンフィクション。 1970年代。首都圏郊外のマンモス団地に住む、公立小学校の児童だった著者は、赴任してきた若手教師が持ち込んだ教育手法... 【続きを読む】
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天才か?礎か? 迫られる藝大生たち  『最後の秘境 東京藝大』

 東京藝術大学についてのルポルタージュ。 著者は作家で、妻が現役の藝大生であることが、執筆の動機になったそうな。 学内のさまざまな学部を見て回りながら、“学業”に励んでる学生たちにインタビュー。 奇妙... 【続きを読む】
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